ベーチェット病ってどんな病気?
●ベーチェット病とは……
ベーチェット病とは、近年、原因が分からない難病の一つとして社会問題にもなった病気で、膝と足首の間辺りをはじめとして、手首にもしこりを伴った紅斑ができる病気です。しかしこの、ベーチェット病のしこりは小型で、ほとんどのものは皮膚の深いところには達さない、皮膚の浅いところにできる傾向にあります。このしこりは、一週間くらいで消失(消えてなくなる)するので、他の病気でのしこりかベーチェット病特有のしこりか区別しやすいので発見しやすいと思われます。
●ベーチェット病の発見者
ベーチェット病は、トルコの眼科医ベーチェットが発見し、世に発表した病気なので、発見者の名前を取って「ベーチェット病」と呼ばれています。この病気の症状は、とてもさまざまなものがあるのですが、目、皮膚、粘膜にさまざまな症状が現れることで知られています。ときには失明の原因となる病気でもあり、油断の出来ない難病です。ベーチェット病は、比較的女性よりも男性がかかりやすい病気と言われていて、20歳が発症のピークと見られています。発症する患者は日本や中近東諸国に多く見られ、さまざまな症状をくり返し、やがて慢性化していく、現在も原因不明の全身病です。
ベーチェット病の患者さんのほとんどがうったえる症状で、「最初に口の中に潰瘍(アフタと呼ばれる)ができる」ことがあげられます。10日もするとその潰瘍は回復するのですが、また再発し、また治り、また再発するという症状が何度もくり返されます。
目に現れるものとして、虹彩炎やブドウ膜炎などがあります。これは、眼底出血、視力低下、強い痛み、黒目の部分に膿がたまる、などの症状をくり返します。放っておくと失明に至るケースもあります。肛門や陰部に潰瘍(アフタ)ができることもあり、触れると激痛が走ります。場所が場所なので、性病と間違われることがあります。その他の症状としては関節炎、皮膚の発疹(ニキビ状)などがおもな症状となります。
●現在のベーチェット病の認識
ベーチェット病は、実はまだ病気の原因が全くわかっていません。しかし、発病には人種差があることはわかっており、日本人の患者が最も多く発生していますが、近年では減少傾向にあるようです。患者の数とその国の農薬の消費量が比例しているということから、農薬に含まれているリンや塩素などによる中毒ではないかという説が浮上していますが、発病にはある細菌の感染が関係しているとする細菌感染説もあり、いまもって結論は出ていません。