歴史に見るベーチェット病の症状の変化
●日本でのベーチェット病
日本の厚生省のベーチェット病研究班では6〜7年に1回全国調査をやってきました。その結果、日本のベーチェット病患者さんの数はおよそ1万5千〜8千人位だと推定されています。 男性のほうが発病しやすいと考えられてはいますが、現在、患者数の中での男女比はあまりなくてほぼ同じとなっています。患者さんの全国の分布を見ると、北に多く南に少ないということです。この傾向は以前と変わらず、現在も変わっておりません。
●ベーチェット病の症状の変化
ベーチェット病の症状の様子ですが、症状にはあまり変化はないようです。しかし、皮膚の針反応の陽性は二十五年ほど前までは全体の約60%の患者さんにみられた症状だったのですが、最近では陽性患者が40%4位に減っています。 また、針反応というのは症状が活動的なときに出やすいものですから、症状そのものは以前に比べて軽くなっているのではないかと思われています。
第2次大戦以前は中近東から地中海沿岸に多いと言われていて、その後日本で多いということが分かって、現在は他の、東アジアの国々にも多いということが分かってきました。患者さんの発病の状態の変化ですが、日本では昭和30年代のなかばから増えてきて、そのピークが40年代なかばに起こり、その後は減って、50年代になるとピーク時に比べて発病の割合は70%ほどになっただろうと考えられてています。最近は、昭和50年代とあまり変わらない状態なのではないかと言われていますが、徐々に減ってきていると思われます。ただ、一旦発病してしまうと長引く病気なので、患者さんの数はかなり増えてきています。